富山市の郊外、上市町・舟橋村との市境近くに2023年11月、ちょっと珍しい民泊施設がオープンしました。

名前は、「オーベルジュとやま鶏～kei～」。

烏骨鶏のひなや卵を販売する飼育ファーム「うこっけいふぁーむこっこ組」が、烏骨鶏とのふれあいや卵の味を体験してもらおうと企画した宿泊施設一体型のレストランです。

「オーベルジュ」とは、フランスの郊外や田舎にルーツを持つ宿泊設備があるレストランのこと。地方へ出向いてその土地ならではの食材や料理を楽しむグルメ大国らしいレストランのあり方です。

「オーベルジュとやま鶏～kei～」は、烏骨鶏が描かれた赤色の大きな看板が目印。田園風景になじむウッディなテラスやあたたかみのあるナチュラルテイストなレストランで、富山の田舎らしい食や鶏とのふれあいを楽しむことができます。

烏骨鶏は天然記念物に指定されているニワトリの一種。黒い顔や骨が特徴で、大きく育ってもヒヨコのようなふわふわした綿毛のままなので、ペットとして飼育されることも多い品種です。

さらに重宝されているのが、その卵。

一般的なニワトリよりも卵のサイズが小さく、産卵数も半分以下のため、ひとつの卵に含まれるビタミンや鉄分などの栄養価が高く、健康や美容にもよいと言われています。

「オーベルジュとやま鶏～kei～」では、そんな烏骨鶏を実際に触ったり、ふれあったりすることができるほか、富山の旬の食材を使ったランチやディナー、そして、とれたての烏骨鶏の卵を使った卵かけごはんを楽しむことができます。

ごはんは、富山のブランド米「富富富」。

ふっくらごはんはおかわり自由で、濃厚な烏骨鶏の卵と一緒になると最＆強な組み合わせ。

弾力のある黄身をつぶすと、まろやかな味を堪能できます。

静かな田園の中にたたずむオーベルジュでぐっすり眠った後に食べるとれたて烏骨鶏卵の卵かけごはん…なんて贅沢な朝食なんでしょう。

ランチメニューは、日によって変わるアラカルト。

富山湾の鮮魚を使った刺身御膳や海鮮丼、放牧型で育てた富山の「悠牧豚」を使った生姜焼きやステーキ、それに、パスタなどを味わえます。

鳴き声や匂いなどの影響から今では鶏を飼う家庭も少なくなりましたが、ひと昔前の田舎の農家では鶏を飼育しているのが当たり前でした。そんな里山の自然暮らしを体験できる富山のオーベルジュです。

【オーベルジュとやま鶏～kei～】

住　所　富山市水橋中馬場32-2

営　業　ランチタイム 11:30 ～ 14:00
　　　　ディナータイム 17:30 ～ 22:00（L.O. 21:30）
連絡先　電話 : 076-478-3577
　　　　携帯 : 090-7745-0989

出典：KNBテレビ「いっちゃん☆ＫＮＢ」
　　　2023年12月8日放送
記事編集：nan-nan編集部