北陸新幹線が福井 敦賀へ延伸して初めて迎える大型連休。

立山黒部アルペンルートの「雪の大谷」や黒部ダム、世界遺産の五箇山合掌造り集落や砺波のチューリップフェアなど、富山県内の観光スポットも全国各地からの旅行客でにぎわいそうです。

そんな旅の楽しみのひとつと言えば、お土産。

その土地ならではのグルメやご当地キャラクターグッズなど、普段見かけない商品のラインナップを見て回るだけでも気分が盛り上がります。

…が、いざ実際買おうと思うと、どれにしようか悩んでしまいますよね。

そこで参考になるのが、人気ランキング。

富山駅の新幹線改札の横にある「おみやげ処 富山」ではどんな商品が売れているのか、気になりませんか？

「おみやげ処 富山」は、ご当地キャラクターのグッズや地酒、地元食材を使った加工食品や伝統産業の工芸品など、年間約450点以上ものさまざまなアイテムを扱う県内最大級の土産物店。

今回はそのラインナップの中から、お菓子に絞って売れ筋の商品を紹介します。

（（株）ジェイアールサービスネット金沢調べ　2023年1月1日～12月31日売上数による）

まずはランキングから。

お菓子はお土産用に求められやすいジャンルとあって、キャラクター雑貨や加工食品などに比べてアイテム数が豊富。さらに、同じ銘柄でも個数やパッケージのバリエーションが多く、いくつも上位にランクインしているアイテムもあります。

【「お土産処 富山」売り上げTOP20】

1位：甘金丹（かんこんたん）6個入（リブラン）

2位：白えびせんべいプレミアム 24枚（イシダ）

3位：しろえび紀行 袋（日の出屋製菓）

4位：白えびせんべいプレミアム 12枚（イシダ）

5位：しろえび紀行 箱（日の出屋製菓）

6位：甘金丹・富也萬詰合せ 6個入（リブラン）

7位：白海老せんべいかき揚げ仕立て 30枚入（あいの風）

8位：白えびせんべいプレミアム 8枚（イシダ）

9位：おわら玉天 10個入（おわら玉天本舗）

10位：甘金丹 ミックス3個（リブラン）

11位：雷鳥の里＜小＞（サント）

12位：ほたるいかから揚げせんべい（タキダエンタープライズ）

13位：有磯せんべい 18袋（6種）（田中商店）

14位：白海老せんべいかき揚げ仕立て15枚入（あいの風）

15位：アソートビーバーBOX（中島商事）

16位：甘金丹・富也萬詰合せ 12個入（リブラン）

17位：富山限定白えび棒（中島商事）

18位：甘金丹 8個入（リブラン）

19位：甘金丹 バラ（リブラン）

20位：白えびせんべい 箱入（中島商事）

ざっとTOP20を見てみると、ぱっと目を引くのがシロエビ関連のせんべいやおかき。

国内で本格的に水揚げされるのが富山湾だけとあって、シロエビは観光客にも地元客にも愛される人気の味覚。それだけに、お土産の菓子に用いられることが多く、県内の菓子メーカーはもちろん、近県のメーカーも北陸土産にシロエビの風味を採用し、商品展開しています。

甘みが強く濃厚なシロエビのうまみは菓子との相性が抜群。

米菓だけでなく、ポテトチップスやスナック菓子にもシロエビ味のラインナップが多く用意されています。

殻を剥いた冷凍シロエビや素干し、だしつゆなどの加工食品も人気ですが、手軽にシロエビの美味を楽しめるとあって、お菓子は特に人気が高いようです。

また、パッケージ違いでさまざまランクインしているのが、地元の人気スイーツ店が作る洋風蒸し菓子「甘金丹」。富山を代表する銘菓として有名で、好き嫌いもあまり分かれないため、幅広い世代から人気のようです。

数あるシロエビ風味のお菓子を抑えて、堂々1位に輝いたのが、富山県全域に店舗を展開する老舗スイーツ店「リブラン」が手掛ける銘菓「甘金丹」。

しっとりしたスポンジに濃厚なカスタードクリームがたっぷり入ったお菓子で、地元民にも人気のお菓子です。

商品名は、江戸時代に富山を“くすりのまち”として一躍有名にするきっかけとなった丸薬「反魂丹（はんごんたん）」から。パッケージにも「万人ニ好評ヲ博スルコト疑イナシ」と、反魂丹を意識した文章が並びます。

手軽なバラ売りから手土産にも使える箱入り、ピスタチオ味やイチゴ味が一緒になったMIXセットやリブランのもうひとつの代表的な菓子「富也萬」との詰め合わせなど、バリエーション違いでTOP20に6つもランクイン。

文字通り、富山を代表する土産菓子と言えそうです。

シロエビ風味のお菓子の中でもっとも売れているのが、2位にランクインした「白えびせんべいプレミアム」。枚数違いで4位、8位にも同じ銘柄が並ぶ人気のアイテムです。

透き通った薄ピンク色の姿と上品な甘みから「富山湾の宝石」と呼ばれるシロエビですが、こちらの商品は箱もゴールドで高級感があるのが特徴。

パリッとした食感にシロエビの甘みと香ばしさが楽しめます。

続いては、シロエビ風味の米菓から3位と5位にランクインした「しろえび紀行」。

富山県南砺市に本社を置き、東京や大阪にも直営店舗を展開する老舗米菓メーカー「日の出屋製菓」の定番商品で、シロエビ風味の人気せんべいです。

せんべいに使われているのは富山県産のうるち米で、米の淡い香りやもっちりした甘みがせんべいに加工されてもしっかり残っています。

噛んだときの軽い食感や歯ごたえ、濃厚なシロエビ風味のパウダーがふんわりと鼻に抜ける香りなど、シロエビと富山米のおいしさをたっぷり堪能することができます。

手土産に使える箱入りだけでなく、自宅用にも手ごろな袋入りも。

また、2023年7月からは漫画家の藤子・F・不二雄さんが富山県高岡市の出身であることにちなんだ「ドラえもん」デザインの特別パッケージが、2024年3月からは創業100周年を記念したショウワノートとのコラボパッケージ「シロエビ学習帳」も登場しています。

通常バージョンの他、よりシロエビの風味を堪能できるプレミアムバージョンもりますよ

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こちらは、シロエビ風味のせんべいのラインナップの中でも、「かき揚げ仕立て」を称する商品。

シロエビパウダーを生地に練り込んでいて、その香ばしさをよりいっそう活かすために煎り玄米を使っています。ザクッ、ザクッと噛みしめるような硬さも特徴的で、噛むたびにエビの風味を実感できるアイテムです。

同じ米菓でもせんべいではなく、揚げあられでランクインしたのが、富山市出身のNBAプレーヤー 八村塁選手が紹介して話題になった「ビーバー」のアソートBOX。写真の商品はプレーンとシロエビの2種の味を楽しめます。

「ビーバー」はお隣の石川県加賀市で生まれ、北陸で長く愛されているお菓子。日高昆布をもち米に練りこみ、ほどよい塩加減と昆布の旨みがクセになるおいしさ。レシピや製法は、1970年の発売当時から変わらず今でも忠実に引き継いでいるそう。

ちなみに「ビーバー」という商品名は、発売と同じ1970年に開催された大阪万博のカナダ館で展示されていたビーバー人形の歯と揚げあられの形が似ていたことに由来します。

シロエビと同じ北陸限定のカニ味やカレー味、あおさ塩などの味もラインナップ。

お好みの味を探してみてください。

ちなみにTOP20の圏外ですが、全国的に最も有名と言っても過言ではない新潟県の米菓、柿の種にもシロエビ風味の限定パッケージがあります。

ピリっと辛い柿の種にシロエビの風味って…一体どんな味かは食べてみてのお楽しみ！

全国的にも珍しい和菓子として知られるのが、第9位にランクインした「おわた玉天」。

「おわら風の盆」で有名な富山市八尾町の菓子店で150年以上前から受け継がれる伝統の菓子です。

新鮮な卵白を泡立てて、寒天と砂糖を加えて乾燥後させたあとに焼き上げる独自の製法。厚焼き玉子のような四角いフォルムがかわいらしく、メレンゲがとろけていくような食感ややさしい舌触りも独特です。

多くの観光客が訪れる「おわら風の盆」の時期には、売り切れることもあるんだとか。

こちらは、シロエビと並んで春の富山湾を代表する味覚、ホタルイカを使用したせんべい。

生のホタルイカをまるごとそのまま挟み焼きにして揚げています。

イイダコを1匹まるごと使ったタコのから揚げせんべいのホタルイカ版と言うと、なんとなくイメージができるでしょうか。

カリッと香ばしい食感が新しく、肝まで楽しめる濃厚な味わいが魅力です。

このほか、ロングセラーのクリームサンドやクッキーなど、富山ならではのお菓子はたくさん。悩んだり迷ったりする時間もわくわくしながら、お土産選びを楽しんでくださいね。

【おみやげ処 富山】　

住　所　富山県富山市明輪町1-226

営　業　7:00～21:00

電　話　076-443-5855

記事編集：nan-nan編集部