南砺の無農薬・無化学肥料米に魅せられて富山へ移住!自家栽培米と地場野菜を味わう自然派ごはんカフェ【YUINOTE histoire】
富山県南砺市。飛騨高地や医王山に囲まれた険しい山とそのふもとに広がる集落は、世界遺産の五箇山の合掌造り集落や砺波平野の散居村に代表されるように、昔から豊かな自然と人の暮らしが一体となった文化が育まれてきました。
今回は、そんな南砺市の里山で、無農薬・無化学肥料で自家栽培した米や地場の野菜を使ったランチやスイーツを味わえる自然派のカフェ「YUINOTE hisroire(ユイノテ イストアール)」を紹介します。
南砺の里山になじむ古民家カフェ
こちらが、そのカフェ。
「え、どこ?」と思いますよね?
近づいてみると…
ありました、店のドア。
築55年の古民家を改装した店は周囲の景観になじみ、店内の雰囲気もまるで地元の人が暮らしている空間にそのままお邪魔したかのようなあたたかさです。
テーブル席のほかに、立派な床の間が備わった広い和室もあって、小さな子連れでも寝転ばせて遊ばせたり、足を伸ばしてくつろぐことができます。
無農薬・無化学肥料米に惚れこんで脱サラ&移住
自家栽培の希少な米「龍の瞳」を味わうカフェ
カフェを営むのは、もともと金沢で会社員として働いていた秋田さん。
ある日、南砺の道の駅で出会った無農薬・無化学肥料の米に魅了され、この地に移住して米作りを始めました。次第に「自分で作った米を提供するカフェをしてみたい」という想いが強くなり、ついには2020年に「YUINOTE histoire」をオープンさせるまでに至りました。
秋田さんが手掛ける米は「龍の瞳」。
岐阜県の下呂で生まれた希少な米で、粒が大きく、もちもちな食感と甘みが強いのが特徴です。
そんなこだわりの米を羽釜でふっくら炊き上げて味わえるのがコースのランチ。
つやっつやのごはんと、米と同じように無農薬で栽培した野菜をふんだんに使った料理が並びます。
炊きたての香り高いごはんはそれだけで御馳走ですが、お供には近くで採れた山菜の盛り合わせやーー
南砺市産のそば粉を使ったそばがき
金沢周辺で昔から愛される車麩を使った治部煮など。
どれも素材の味を生かしたやさしい味わいです。
ごはんだけじゃない!
からだにやさしい甘味やスイーツ
こちらは、色鮮やかな野菜がたっぷり盛られた椀。
ランチコースの一品かと思いきや、実はぜんざいです。
その名は「城端の玉手箱」。
野菜はすべて地元の城端産で、中に入っている餅も自家製です。
小豆あんの甘さは控えめに、その分、野菜本来の甘さが引き立ちます。
色とりどりの野菜に里山の自然の魅力やおいしさが詰まった、文字通り、玉手箱のような味わいです。
そのほか、福井のコーヒー店から焙煎豆を取り寄せているコーヒーや日替わりのスイーツなど、どれも「おいしい野菜、からだにやさしいものを楽しんでほしい」という秋田さんの想いが貫かれた品ばかり。
ほっと懐かしい古民家カフェで里山の恵みを思う存分、味わいたいものです。
店舗情報
【YUINOTE histoire】
住 所 富山県南砺市蓑谷527
電 話 090-2375-6998
営業時間 11:30~17:00
定 休 日 火・水曜
出典:KNBテレビ「いっちゃん☆KNB」
2024年3月26日放送
記事編集:nan-nan編集部