2024年の雪の壁は14m!全線開通のアルペンルートを歩いて満喫!! 富山の春定番の観光スポット【立山黒部・雪の大谷フェスティバル】
3000m級の山々が連なる北アルプス立山連峰、その山中を貫いて富山県と長野県を結ぶ立山黒部アルペンルートは富山が誇る山岳観光スポットです。
夏の登山シーズン、秋の紅葉と、季節ごとに見どころがありますが、なんと言っても他では見られない絶景が春の「雪の大谷」。世界有数の豪雪地帯として知られる立山では、10~20mにも及ぶ雪壁が両脇に迫りくる圧巻の景色の中を高原バスで走ることができます。
そんな「雪の大谷」の時期に合わせて開催されるのが「雪の大谷フェスティバル」。アルペンルートを歩くことができたり、大雪原の上を散策したりすることができます。
2024年は4月15日の全線開通から5月末までを1st STAGEとし、スペシャルな企画が満載。イベントの内容をまとめました。
春の立山黒部を最大限に満喫できる!
雪の大谷フェスティバル 1st STAGE
開催30周年を迎える人気の「雪の大谷ウォーク」
2024年雪の壁の高さは14m
【雪の大谷ウォーク】
日時 4月15日~6月25日
時間 9:30~15:00
開通直後の見どころは、やっぱり「雪の大谷」。
標高2390m地点の大谷付近は、地形的にちょうど吹き溜まりになっているため、アルペンルートの中でもっとも積雪量が多くなる場所。例年10mを超える雪の壁を間近で見ることができます。
2024年の雪壁の高さは14m(2024年4月14日現在)。4階建てのビルよりも高い雪壁の道を、この時期だけ歩いて楽しむことができます(2024年は6月25日まで)。
両側から垂直に切り立った雪の大壁が迫りくる光景は、まさに圧巻です。
ところで、高さ10m、20mもあるこの雪の大谷、どうやって作られるかご存知ですか?
除雪の量を考えると気が遠くなりますが、垂直に削り取られたきれいな壁は、熟練の職人たちの技とこだわりによるものなのです。
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リラックスチェアに座って大雪原のパノラマを満喫
「立山ユキテラス」
【立山ユキテラス】
日時 4月27日~5月6日
時間 10:00~15:00(入場14:30)
料金 500円(30分)
北アルプスの純白の雪原を特等席で眺めることができる「立山ユキテラス」。
雪原に直接座ったり、寝っ転がったりすると、通常は体がすっかり冷えてしまって長居できませんが、立山ユキテラスでは時間制でリラックスチェアから絶景を楽しむことができます。
足を伸ばしてくつろぎながら、目の前に広がる大パノラマを思う存分、楽しんでください。
実はこの「立山ユキテラス」、2023年から始まった企画で、初開催だった昨年は大好評でした。開催期間が短く、貴重なプレミアム体験となることは間違いなし!雲上の大雪原を楽しんでください。
大雪原を歩きながら北アルプスを眺望「パノラマロード」
2024年はさらに遠くへ!
【延伸!パノラマロード】
日時 4月15日~5月6日
時間 10:00~14:30
雪の壁の「下」ではなく、「上」を歩くことができるパノラマロード。
2024年は、北陸新幹線が福井・敦賀まで延伸されたことを記念してパノラマロードの距離も延伸。
高原バスの乗降場でもある標高2450mの室堂ターミナルから、雪の壁が最も高い大谷までの雪原を歩いて楽しむことができます。記念撮影ができるスポットもたくさん用意されています。
標高2450mの雲の上で雪遊び「ユキふれあい広場」
【ユキふれあい広場】
日時 4月15日~5月19日※状況により期間が変更になる場合があります
時間 10:00~14:30
雪の壁をスコップで掘って、新しい道を作ることができる!?
雪の壁を崩しながら雪像を作ったり、雪玉で遊んだり…さらには広大な雪原の中に新しい道を作ることもできる遊びスポット。
雪が降らない地域からの観光客にはもちろん、北陸の平野部に住む人にとっても比べものにならない量の雪で遊ぶことができるため、新鮮で楽しい体験になること間違いなしのエリアです。
ミニ雪の大谷!?
立山自然保護センターまでの「雪の回廊」を満喫
【雪の回廊】
日時 4月15日~6月25日
時間 終日
14mほどの高さはありませんが、それでも約8mの雪の壁が続いている“ミニ雪の大谷”こと「雪の回廊」。高原バスの乗降場がある室堂ターミナル屋上から立山自然保護センターまでの道を楽しむことができます。約1時間、高低差もある雪の大谷ウォークよりは気軽に楽しめるので、体力や時間に余裕がない人はこちらで疑似体験するのもいいかも。
自然保護センターでは、特別天然記念物のライチョウや高山植物など立山の動植物について楽しく学ぶこともできます。
【会場MAP】雪の大谷フェスティバル
国内唯一のトロリーバスに乗れるのもいよいよ最後!!
ラストランは2024年11月30日
「雪の大谷フェスティバル」ではありませんが、2024年のアルペンルート最大のトピックとなるのが、見納めとなる立山トンネルトロリーバス。
立山の主峰・雄山の真下を通り、立山黒部アルペンルートの室堂と大観峰を結ぶ3.7kmの立山トンネル内を走るトロリーバス(無軌条電車)で、日本国内でトロリーバスに乗ることができるのは唯一、ここだけです。
ところが、2025年シーズンからは電気バスの運行に切り替わることが決定しているため、国内でトロリーバスに乗れるのは2024年11月30日が最後。
トロリーバスのラストランを記念したイベントは、6月1日を皮切りに今シーズン、3回に分けて開催されます。メモリアルバックヤードツアーや限定グルメ、お土産などの販売も予定されていて、鉄道ファンじゃなくても注目したいラストイヤーです。
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問い合わせ
【立山黒部総合案内センター】
電 話 076-481-1500 受付時間8:30~16:30
記事編集:nan-nan編集部